よう、秋らしくなってきたが風邪ひいてねえか❓張飛だ❗
実は先日、めちゃくちゃめでてえ事があった。甥が生まれたんだ。この子だ。
生まれたばかりの、甥の写真だ。偶然にも、俺と同じ誕生日でとても不思議で、嬉しい気持ちになった。そして、生まれて2週間ほどの甥がこの写真だ。
ミルクをグビグビと、必死で飲んでいる。強い生命力のようなものを感じた。ちなみに、俺が抱っこした時の写真がこれだ❗
めちゃくちゃ泣いている・・・。なぜか、俺が抱っこした時だけ泣くんだ。もしかして俺は嫌わ、いや、深くは考えないようにしよう・・・。
ともあれ、これからの甥の成長がとても楽しみだ。出来れば甥のことも、短歌にしていきたいと思っている。
余談はこれくらいにして、今日もおすすめの本を紹介するぞ❗
エッセイのような長い文章の書き方を教える本
こんな奴におすすめ❗
- 短い文章は書けても、エッセイのような長文が書けない奴
- 何か書きたいとは思っているが、書くことが思い浮かばない奴
概要
この本の著者は、明治大学文学部教授でニュース番組のコメンテーターとしても活躍している齋藤孝だ。
まず、 序章 話すように書けば、原稿用紙10枚書ける、では著者は書き言葉を暗闇に閉ざされた自分の内面を照らすランタンに例えている。そして、文章を書く事の大切さについてこう述べている。
文章を書くというのは、自分の内側にあるものを文章という目に見えるかたちにアウトプットするというプロセスです。
このプロセスそのものが、実は思考を深める行為でもあるのです。
「書ける人だけが手にするもの」齋藤孝著(SB新書)
そして、頭で考えたことがまずあって、それを文章にまとめるのではなく、「考えながら書く」「書きながら考える」事の重要性を説く。それはつまり「話すように書く」ようなものだという。
次に、著者は「話すように書く」ための3つのステップを紹介している。それは、 ステップ1 好きな本を読み、キーワードをピックアップする、ステップ2 読んだ感想を人に話す、ステップ3 話した内容をもとに書いてみる、 の3つだ。
また、このトレーニングの大事なポイントとして、著者は音楽や絵画などではなく、本のような言葉で書かれたものについて書く事だという。
この部分を読んで、気づいたのは俺がやっている書評ブログがまさしく「言葉で書かれたものについて、言葉で書く」行為だということだ。
確かに、読んだ本について書くという事は、内容をより深く理解する事にもつながっていると感じるし、語彙力を高める訓練にもなっていると思う。
第一章 文章の書き方には「型」がある、 では最初にいい文章の共通点とは何かについて述べている。それは、必ず「フック」があるという点だ。「フック」とは何かというと著者はこう書いている。
ここでいう文章のフックとは「素通りすることができない引っかかり」のことです。
「書ける人だけが手にするもの」齋藤孝著(SB新書)
そして、3種類のフックを紹介している。ひとつめは、「読む人の関心を引っかけるフック」だ。例えば、タイトルやキャッチコピーが気になる本があって、手に取ってしまう時のような感覚だ。
ふたつめは、「文章の構成上のフック」。
3つめは、「自分の心を引っかけるフック」だ。これは、自分がその文章を書きたいと思った理由だ。
ここまでは、抽象的な「フック」についての説明だったが、ここから具体的にどのような「フック」を設定して、その「フック」で何を引っかけていくのかを著者は説明していく。
5つの具体的なフックを著者は紹介しているが、エッセイを書く時に凄く役に立つ内容だ。
1つめは、「問い」すなわち、「?」だ。この「問い」のフックについて著者はこう述べる。
この「問い」のフックは、「なぜ○○は△△なのか、あなたは考えたことがありますか?」というように文章の冒頭で問いかけると、よりその効果を発揮します。
「書ける人だけが手にするもの」齋藤孝著(SB新書)
そして、「答え」すなわち「!」を結論にする事で読みごたえのある文章になる、という。
2つめは、自分が体験した事や、見聞きしたエピソードをフックにして、最後に自分の考えを書くやり方だ。
まとめの文章を書くコツは、エピソードを読者に共感してもらえるように「普遍化する」「一般化する」ことだそうだ。
3つめは、本を読んでいて心に残った文章をフックに定めて、そこに自分のエピソードを加えてまとめる書き方だ。
名文に、自分のエピソードを加えることで、単なるコピペではない、オリジナルの文章になるメリットがあるという。
4つめは、一般的に流行っていること、一般的に言われていることなどをフックとして、それを自分で試してみて文章にするやり方だ。著者は、これを「Youtube式文章術」と名付けている。
5つめは、物事を見るための視点を与えてくれる「概念」をフックとして3つの具体例を書くやり方だ。
概念の例として、人気マンガ『呪術廻戦』の「領域展開」という言葉を挙げている。「領域展開」とは、呪霊との闘いの際に、呪術師たちが自分の呪術の効力を張り巡らせた空間を作り出すことだ。
例えば、優秀なセールスパーソンは自分の営業トークの世界に客を引き入れる。だから、客の心を掴んで商材を売ることが出来る。これは、現実世界の「領域展開」と呼べる。
こういう書き方が、概念をフックとして、具体例を書く方法だそうだ。
なぜ、具体例を3つにするのかというと「3つ」というのが何かを説明する時に、もっともバランスがとれた数だからだそうだ。
第2章 文章は準備が9割 では、書きたいことが見つからない読者に、著者はこうアドバイスしている。
「書くこと」を見つけるつもりで生活する、ときに立ち止まって世の中を眺める、本を読む、ドラマや映画を鑑賞する、Youtubeで動画を探すーすると、「書く材料」は自分の日常のいたるところに転がっているのだと気づくでしょう。
「書ける人だけが手にするもの」齋藤孝著(SB新書)
また、この章では、テーマが決まってすぐに執筆するのではなく、自分の考えや感情を「列挙してみる」ことの大切さについてもふれている。
そして、オリジナリティのある文章を書くためには、斬新なネタを探すよりも、すでに目の前にあるネタに「角度のついた切り口を見せる」「多くの人とは違う断面図を見せる」ことが大切だという。(人気漫画『鬼滅の刃』の我妻善逸を例に説明していて、とても分かりやすい)
第3章 迷わず書ける処方箋 では、どうしても書くことが浮かばない人へマンガやアニメ、小説など「自分の好きな作品」というお題でネタを探すことをすすめている。
また、文章が稚拙だと感じてしまう原因は「語彙の少なさ」にあると述べ、そんな人へ、こうアドバイスする。
「人の文章を読み、新たに知った概念・言葉をメモしておくこと」です。
「書ける人だけが手にするもの」齋藤孝著(SB新書)
第4章 「読む」ことで「書ける人」に生まれ変わる、では「一冊につき三箇所は、引用できる文章を見つけるつもりで読む」、音読をする、など書く力をつけるための読書法が紹介されていて、とても興味深い。やはり、読書はすべての基礎なんだな、と感じる。
また、この章では著者がテレビ番組「世界一受けたい授業」で紹介した、植田まさしの4コママンガ『コボちゃん』のエピソードが紹介されている。
このエピソードはめちゃくちゃ感動するいい話だから、ぜひ読んでみてほしい。
まとめ
エッセイを書く時のネタの見つけ方から、テーマが決まって実際に書くときの文章の書き方まで紹介されているから、この1冊を読めば長文を書く自信が湧き、エッセイを書く時の「案内人」になってくれることは間違いない。
最後に
歯磨きをする時に通常、右利きの人は右側が磨きにくくて、左利きの人は左側が磨きにくい。
そこで、磨き残しを防ぐために一番大事な事は、いつも利き手で磨くのではなく、一回おきに
利き手と違う手で磨く事だ。
じゃあな。
(次回は、10月16日(日)に更新予定)
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