よう、酒飲みすぎてねえか❓張飛だ❗
今日は、最初に本とコミックの情報マガジン『ダ・ヴィンチ』の11月号の、「短歌ください」(選者は穂村弘)に俺の詠んだ短歌が掲載されたから、紹介させてくれ。これだ❗
石井啄也が俺のペンネームだ。俺が小学生くらいの時は、学校を休んだ時に家の近い友達が給食で余ったパンなどを学校帰りに家まで届けてくれていたんだ。
パンは時間が経って固くなっていたが、持って来てくれた事自体がとても嬉しくて、その時の袋に入ったパンの思い出は今でも、心に残っている。
選者のコメントも、素晴らしくてとても感動した。採用してくれた事に心から感謝したい。
また、読書アプリのブクログで仲良くさせてもらっている友達からも、暖かな祝福メッセージをもらって本当に嬉しい。みんな、ありがとう❗
また、俺の短歌が掲載される事があれば、このブログでも紹介したい。
それと、次回の「短歌ください」のお題が「バス」ということで、ユニクロに買い物にいくための、プチバスの旅を昨日してみた。バスが向かってくるのが見えた時、久しぶりすぎてめちゃくちゃ緊張した。
昔は前と後ろにドアがあったが、今回乗ったバスはドアが一つだった。
穂村弘の短歌にも出てくる「降りますランプ」。これを押したのは、いつ以来なんだろうか・・・。いつも、人が押してくれるのを待ってた気がする。
去っていくバス。
久しぶりに、バスに乗ってみると凄く楽しくて今度はもっと長い距離を乗ってみたいと思った。今回の体験もいかしながら、バスの短歌をじっくり考えてみたい。
じゃあ、今日もおすすめの本を紹介するぞ❗
一般の人達の短歌を穂村弘が鮮やかに講評する実践的短歌入門書の文庫版、第2弾
こんな奴におすすめ❗
- アマチュアの作者が書いた短歌を読みたい奴
- これから短歌を作りたいと思っている奴
- 短歌の読み解き方を知りたい奴
概要
本書は、本の情報誌『ダ・ヴィンチ』の投稿企画、「短歌ください」の文庫版、第2弾だ。
毎月変わるテーマごとに読者から寄せられた短歌を、人気歌人穂村弘が選んで紹介している。
ちなみに、この本の中には歌人の木下龍也の短歌も多く掲載されている。ただ、彼の短歌はみんな見た事のある短歌も多いと思うから、今回はあえて彼以外の人の短歌をいくつか紹介したい。
まず、衝撃を受けたのが、この歌。
君を待つ3分間、化学調味料と旅をする。2分、耐え切れずと目を覆い、蓋はついに暴かれた。
(せつこ・女・15歳)
「短歌ください」 明日でイエスは2010才篇 穂村弘著(角川文庫)
定型から完全にはみ出している短歌なんだが、なぜか凄く引き込まれてしまった。
穂村弘はこう述べる。
カップラーメンの出来上がりが待てなくて2分で開けて食べちゃった。たったそれだけのことを、ここまでハイテンションに詠い切ったのは凄い。
「短歌ください」穂村弘著(角川文庫)
「化学調味料と旅をする」、っていう表現も斬新で目を引くが、最後の「蓋はついに暴かれた」っていうのはもっと凄い。
先祖代々絶対開けてはいけません、と言い伝えられている「開かずの扉」が今、ついに開かれる、みたいな異様なテンションだ。こんな表現が出来る作者は素晴らしい。
他に、こんな短歌もあった。
筆圧の強いあの子が今日は来たイヤホン外して「かりかり」を聴く
(神宮一樹・男・18歳)
「短歌ください」穂村弘著(角川文庫)
ブクログの友達、ベルガモットも筆圧についての短歌を書いていたが、筆圧に着目できる事自体が、感受性の豊かさを物語っていると思う。
図書館での出来事らしいこの短歌について、穂村弘はこう書いている。
「筆圧の強いあの子が今日は来た」というリズムにも喜びが溢れているようです。
「短歌ください」穂村弘著(角川文庫)
考えてみると、普段なんとなくやりすごしているような平凡な出来事でも、捉え方次第では短歌になるんだなと感じる。
バスに関する短歌もあった。
行ったのか待てば来るのかバス停で本当のことはわからずにいる
(高橋徹平・男・34歳)
「短歌ください」穂村弘著(角川文庫)
この短歌について著者は、こう読み解く。
途中までは確かに「バス」の話なのに、最後まで読んでみると、それ以上の何かについて詠っているように感じます。ポイントは「本当のことは」って云い方か。
「短歌ください」穂村弘著(角川文庫)
確かに、この短歌で詠われているような経験はある。昨日、乗ったバスも時刻を過ぎているのになかなか来なくて、もしかしてもう行ったのか、って思って少し焦った。
ただ、その事実を呼んでいるだけなのに、何か人生に関する大切な事を詠っているようにも思えるから不思議だ。俺もこんな、読者に考えてもらえるような短歌も詠えるようになってみたい。
そして、著者のコメントが素敵すぎたのが、この短歌。
カーテンのチェックの柄の法則を見破るだけで終わった日など
(たかだま・女・21歳)
「短歌ください」穂村弘著(角川文庫)
この短歌に、著者はこうコメントしている。
「現世的な価値」を認め、求めることは、今存在する世界を強化すること。それに対して、無為の煌めきの中には、今はまだ発見されていない未来の宝石があるのかもしれません。
「短歌ください」穂村弘著(角川文庫)
たぶん、この短歌に対してこれ以上的確でかっこいいコメントは書けねえんじゃないかな・・・。
チェックの柄に法則はあると思うが、それを見破っても意味があるとは思えない。その日を無駄に過ごしたようにも思える。
だが、著者はそんな「無為」の中に「煌めき」を感じ、その中に「未来の宝石」があるかもしれない、と捉える。
よく考えると、無意味って思えるのはその時だけで、後から考えると、やって良かったっていう事だってたくさんある。
だから、大切なのは無意味と思えても自分が興味のある事や、好きな事をとりあえずやってみるということかもしれねえ。そして、仮にだめだったとしてもまた、別の興味のある事、好きな事を探す。
それを繰り返すことで、かけがえのない「未来の宝石」を見つける事が出来るのかもしれない。そんな事を感じた。
最後に、この短歌を紹介したい。
明日からも生きようとする者だけが集う夕べのスーパーマーケット
(ななみーぬ・女)
「短歌ください」穂村弘著(角川文庫)
この短歌について、著者はこう書いている。
見慣れた光景が言葉によってその本質を暴かれている。
「短歌ください」穂村弘著(角川文庫)
確かに、夕方の5時とか6時頃のスーパーって活気が凄い。レジには人が押し寄せて、援軍を求める早馬を出すかのように「店長、店長!3番レジへ応援お願いします!」みたいな場内アナウンスが鳴り響いている時がよくある。
それは「明日からも生きようとする者」がスーパーへ集まっているから、なんだな。うまく言葉に出来ねえが、短歌ってやっぱりすげえ・・・。
まとめ
今回、紹介した短歌以外にも素晴らしい短歌ばかりで、一気に読んでしまった。
口語で書かれた短歌が多いから読みやすいと思うし、著者が紹介されている短歌の魅力を解説してくれているから、短歌を作ろうとしている人にとっては、より良い短歌を作るための実践的な参考書にもなるだろう。
短歌を読んで楽しむ人、短歌を作っている人、今まで短歌にほとんど触れた事のない人。すべての人に自信を持っておすすめできる本だ。
最後に
豆知識を1つ、紹介したい。
日本第1位の売上高を誇る衣料品メーカー、ユニクロ。日本で最初に設立された頃は、綴りは「UNICLO」だった。
その後、1988年に香港で現地法人を設立する際、会社登記の時に誤って登録名を「UNIQLO」にしてしまう。しかし、これを見た社長が「C」より「Q」の方がかっこいい!、とそのまま
「UNIQLO」になった。
じゃあな。
(次回は、10月23日(日)に更新予定)
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