よう、ゴールデンウィークは楽しめたか❓張飛だ❗
俺は、先週瀬戸内海に浮かぶ小さな島、志々島へと行ってきた。この島の一番の見所は「大楠」と呼ばれる推定樹齢1200年の巨木だ。
とにかく木の発するオーラが半端ない。こんな木は見たことねえ。
この木以外にも、山頂からの眺めも最高だし、春にはウグイスがいろんな所でライブをしてる。港の近くでは運が良ければ、島の人が飼っているヤギを見ることもできる。夏場は蚊が凄く多いみたいだから、春や秋に行くのがいいかもしれねえ。
とにかく癒される場所だから、気になった奴はチェックしてみてくれ。じゃあ、余談はこれくらいにして今日もおすすめの本を紹介するぞ❗
解説が分かりやすい万葉集の入門書
こんな奴におすすめ❗
- 万葉集の分かりやすい入門書を探している奴
- 万葉時代の人達の暮らしぶりを知りたい奴
概要
この本は、あまり万葉集を読んだことがない人のための万葉集講座、といった内容になっている。オールカラーで、イラストが豊富なので歌のイメージがつかみやすい。
目次の前のページに、「万葉集 基礎のキソ」というコーナーがあって、歌の数や、いつ頃の歌なのか、などが書かれている。
本の構成としては、「鳥」「笑」「恋」など11のテーマに分けて歌が紹介されていて、小雀の鳥子ちゃんと、万葉集の研究をしている鹿先生が歌について語り合っていく。鳥子ちゃんが本を読んでいる人の代わりに、歌についての分かりにくい部分などを質問してくれるから、万葉集初心者でも歌の内容を理解しやすいと思う。
また、テーマの区切りごとに、 「万葉新聞」、「もっと知りたい万葉集」というコーナーがある。
「万葉新聞」は、万葉時代のファッションや、恋や結婚、歌に詠まれる鳥、食事、主な歌人のプロフィールなどが書かれていて万葉集をより身近に感じることが出来る。
「もっと知りたい万葉集」では、当時の色についてや、ちょっと変わった「おまじない」、万葉集(特に柿本人麻呂の歌)でよく使われる「枕詞」、万葉集の主な歌人の歌の特徴や魅力など、より深く万葉集を知ることが出来る。「音」のコーナーでは、こんな歌が紹介されている。
来(こ)むと言ふも 来(こ)ぬ時あるを
来(こ)じと言ふを 来(こ)むとは待たじ
来(こ)じと言ふものを
現代語訳 「来る」と言っても 来ない時があるのに 「来ない」と言うのを 来ると思って待ちません 「来ない」と言うのだから
巻4・五二七 大伴坂上郎女(おおとものさかのうへのいらつめ)
「よみたい万葉集」(村田右富実監修)株式会社西日本出版社
この歌は声に出して詠むと面白くて、歌は「目で読む」より「声に出して詠む」ものということを、感じさせてくれる。
また、「巻末資料」として、巻別早見表(例えば、巻四は恋の歌だけ、といったように巻ごとにどんな歌が掲載されているかがわかる)、万葉時代の四季、年表、万葉地図などがある。
この本の中で、一番俺が好きな歌をここで紹介したい。
天(あめ)の海に 雲の波立ち 月の舟
星の林に 漕ぎ隠る見ゆ
現代語訳 天の海に 雲の波は立ち 月の舟が 星の林に 漕ぎ隠れゆくのが見える
7・一0六八 人麻呂歌集
「よみたい万葉集」(村田右富実監修)株式会社西日本出版社
空想の羽ばたきを感じさせてくれる素晴らしい歌だと思う。
まとめ
ぜひ、この本を読んで万葉時代の人達の人生に思いを馳せて、おまえにとっての最高の歌を見つけて欲しい。その一首はきっとおまえの人生をより深く、豊かにしてくれるはずだ。
最後に
やってみる前から自分には出来ねえんじゃないか、って思いこむのはやめることだな。前にも言ったかもしれねえが、時には断崖絶壁を登るような
奇襲も必要だぜ・・・。
じゃあな。
(次回は6月5日(日)に更新予定)
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