よう、最近ランニングをサボっちまってる張飛だ❗
最初に今月ラジオ、新聞で掲載された俺の短歌を紹介したい❗ペンネームは、石井啄也 。まずは、6月3日(月)のNHKラジオ第一の「ほむほむのふむふむ」でパーソナリティーのほむほむ(穂村弘)が紹介してくれた短歌がこれだ❗
恐るべしポテトチップス食べる音絶対に聞き逃さない母
NHKラジオ第一の「ほむほむのふむふむ」
俺の母親は、目は悪いが耳は凄く良くて、特にポテトチップスを食べているといつも「ポテチ食べよるやろ」と言ってくる。自分がポテトチップス大好きだからである。
ラジオでほむほむは、猫とか動物のことかと思って読んでいると最後に「母」がくるのが可笑しいという内容のことを言ってくれていた。また、「恐るべし」という入り方もいい、と言ってくれていた。尊敬するほむほむにラジオで自分の短歌を紹介してもらえて、凄く嬉しかった❗
次に、6月13日(木)の産経新聞の短歌投稿欄である産経歌壇(小島ゆかり選)に掲載された短歌がこれだ❗
いつもより疲れてるのか希望する選者を「小鳥」と書いていた午後
6月13日(木)の産経新聞の産経歌壇
産経歌壇は、ハガキで短歌を投稿する。選者が2人いるので希望する選者を記入することになっている。下の写真みたいな感じである。
その日は、夜に眠たい目をこすりながらハガキを書いていたせいか、気づくと「希望選者 小鳥ゆかり先生」と書いてしまっていた。「小島」を間違って「小鳥」と書いてしまったのだ。
選者が「小鳥」って・・・。しかし、これはこれでメルヘンチックな感じで面白えじゃねえか。ということで短歌にしてみた。
選者に、心から感謝したい。
そして、さらに嬉しいことに 『NHK短歌 2024年7月号』 で読書アプリ「ブクログ」の友達のまことの短歌と写真、5552の短歌、そして☆ベルガモット☆の短歌とエッセイが掲載されたので紹介したい❗ブク友ほむほむ短歌会のみんなが大活躍である❗ページ順に紹介していく❗
まずは、「#短歌写真部」(テーマ「優しい」)に掲載されたまことの短歌と写真がこれだ❗
俺はこの短歌を読んで納豆を思いだした。昔は、苦手だったが今はとても好きでよく食べる。確かに、その味が「優しさ」に変わったのはいつか思い出せないなあ。知らないうちに、好きになってた感じだ。写真も短歌に凄く合っていると感じた。
さらに、「部員のみなさまへのラブレター」で、短歌写真部のカン・ハンナ部長からまことへのラブレターも掲載されていた❗
素敵な歌ですね。山菜を題材にして優しさを詠む発想もいいなと思いました。最近、「#短歌写真部」の活動を始めてくださったようで、心から嬉しく思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
『NHK短歌 2024年7月号』NHK出版
今回掲載されている短歌のなかで、味の優しさについて詠んでいるのはまことだけだった。短歌のテーマには、いろんな切り口があるということをまことの短歌から勉強させてもらった。
そして、まことはさらにテーマ「がんばって/だいじょうぶ」(枡野浩一選)でも短歌が掲載された❗これだ❗
だいじょうぶ母がいるからだいじょうぶそんな気がする母というもの
『NHK短歌 2024年7月号』NHK出版
「だいじょうぶ」のリフレインが、「母」の存在の大きさを物語っているような気がした。「母」へのまことの優しい眼差しのようなものも感じられて心が温かくなった。
次に、テーマ「がんばって/だいじょうぶ」(枡野浩一選)に掲載された5552の作品がこれだ❗
僕の手で君の視界を晴らすべく壊れたワイパーのごと手を振る
『NHK短歌 2024年7月号』NHK出版
5552のコメントによると、この短歌は10年以上前に見た光景をもとにしたフィクションの短歌で、手を振っていたのは女の子だったそう。一人称は「われ」ではなく「僕」がいいと感じたらしい。
確かに、「僕」にしたことで青春の雰囲気がより醸し出された感じがすると思った。そして、「壊れたワイパーのごと」という比喩も凄くいいなあ、と感じた。必死に手を振る様子がとても伝わってくる。例えば、ここが「壊れた」ではなく「高速」とかだと機械的な感じになってしまう気がする。「壊れた」からは、そこはかとなくユーモアのようなものも感じられるのもいいなあ、と感じた。
そして、4月に放送された文芸選評(穂村弘選)で紹介された5552の短歌も掲載されていた❗
地表から剥がれるように愛猫は蜘蛛をめがけて天に落ちゆく
『NHK短歌 2024年7月号』NHK出版
あらためて、この短歌を読んで結句の「天に落ちゆく」っていう表現が凄いなあ、と思った。
そして、「がんばって/だいじょうぶ」(枡野浩一選)に掲載された☆ベルガモット☆の短歌がこれだ❗
パスポートあるか確かめながら行く異国の旅のような転職
『NHK短歌 2024年7月号』NHK出版
☆ベルガモット☆のコメントによると、転職のたびに不安を抱えながら今までの経験を糧にしつつ、新しい職場のルールに馴染もうとする様子を詠ったそうだ。
この短歌は初句から四句までが、結句の「転職」の比喩表現になっているというとても長い直喩(直喩とは、「のような」「のごとし」などの言葉を使って、景色や心情を別のものにたとえる手法)の短歌である。凄くオリジナリティのある比喩だし、「転職」というところを読んで、はっとさせられた。長い直喩では、例えばこんな短歌がある。
ガラス壺の砂糖粒子に埋もれゆくスプーンのごとく椅子にもたれる
『青蝉』吉川宏志著
長文の直喩は難易度が高いが、☆ベルガモット☆の短歌を読んで俺も挑戦してみたいなあ、と思った❗
そして「読者はどっちをよむ?金と銀」に掲載された☆ベルガモット☆のエッセイと短歌がこれだ❗
まず、タイトル「金城ベーカリー」っていうタイトルが凄くインパクトがある❗(エッセイは、読みたくなるようなタイトルが大事と新聞に書いていた)
下の名で呼びあうってところが、家族のようでいいなあ、と思った。そういえば、学生時代に沖縄出身の「普天間」君っていう友達がいたなあ、と☆ベルガモット☆のエッセイを読んでいて懐かしく思いだした。
あらためて、まこと、5552、☆ベルガモット☆、おめでとう❗
じゃあ、今日もおすすめの本を紹介するぞ❗
石垣島出身の歌人、伊舎堂仁の第一歌集
こんな奴におすすめ❗
ユーモアのある短歌を読みたい奴
概要
石垣島出身の歌人、伊舎堂仁の第一歌集。この歌集を読みたいなあ、と思ったきっかけは「ほむほむのふむふむ」という穂村弘がパーソナリティーをつとめているラジオ番組に著者がゲストで出演していたことである。
ラジオで紹介されていた彼の短歌が面白かったし、彼の話からは物凄い短歌愛を感じたのだ。人柄も飾らない感じがして、好感を持った。
いい意味で癖が強く、ユーモアのある短歌が多い。彼の作風に似ている歌人はあまりいないという内容のことを、ラジオで穂村弘が言っていた。
では、早速この歌集の短歌をいくつか紹介したい。
特に印象に残った短歌
あるといいけれどめちゃくちゃこわいよね飲むとよく眠れる水道水
『トントングラム』伊舎堂仁著(書肆侃侃房)
なにか副作用があるんじゃないか、と考えてしまいそうだ。
(屋上の)(鍵)(ください)の手話は(鍵)のとき一瞬怖い顔になる
『トントングラム』伊舎堂仁著(書肆侃侃房)
そういえば、手話をするときの表情は急に怖い顔になる時がある。でも、それが短歌になるとは思わなかった。
いしゃどうに会わせたい人がいないんだ ぜひ会わないでみてくれないか
『トントングラム』伊舎堂仁著(書肆侃侃房)
とても面白い短歌。特に下の句が面白くて、「ぜひ会わないでみてくれないか」という言葉は変だけど笑ってしまう。
海だけのページが卒業アルバムにあってそれからとじていません
『トントングラム』伊舎堂仁著(書肆侃侃房)
石垣島出身の著者にとって、「海」はふるさとの象徴なのかもしれない。
「青いのが男の子用、赤いのが女の子用」でさせた火傷
『トントングラム』伊舎堂仁著(書肆侃侃房)
幼い頃の思い出だろうか。「赤いのが」熱湯だとはまだ知らなかったのかもしれない。
ぜんぶその子が答えのクロスワード作ろうとして不可能でした
『トントングラム』伊舎堂仁著(書肆侃侃房)
ユーモアと切なさが入り交じったような短歌。
そのときに付き合ってた子が今のJR奈良駅なんですけどね
『トントングラム』伊舎堂仁著(書肆侃侃房)
いまだに意味がわからないが、とても好きな短歌である。人間ではなく、電車の言葉のようにも思える。
まとめ
この歌集の帯に加藤治郎が「少し笑ってから寝よう。」と書いているが、本当にその言葉がぴったりで面白かった。野球のナックルボールみたいに、予想してなかったような展開をみせる短歌が多くてワクワクすることができた。
俺自身、ユーモアのある短歌はとても好きなのでこの歌集を何度も読んで自分の作歌にもいかしたいと思う。
最後に
いよいよ来月は山形の文学講座に行く❗とても楽しみである❗当日の様子は、出来れば8月4日(日)にこのブログでお伝えしたいと思ってる❗楽しみにしといてくれ❗じゃあな❗
(次回は、7月28日(日)に更新予定)
張飛さん、おはようございます♪
ほむほむのふむふむ、産経歌壇、掲載おめでとうございます!
産経歌壇の歌は、張飛さんはお疲れだったのでしょうが、読んだこちらはなんかのんびり感を感じてしまう素敵な歌ですね!
また、私の歌の掲載と、コメント、ありがとうございます。
山菜の歌は、最初にスマホに入れている写真を見ている時に思いついたのです。
写真先にありきの歌でした。
5552さんとベルガモットさんと一緒に掲載されて、今月は大変嬉しく思いました。
伊舎堂仁さんの歌は、なんかいいですね!
穂村さんは、こんな歌を好まれるのか~と思いました。
私は、7月28日の講座に当たり前すぎる歌ばかり提出してしまって、大丈夫だろうかと心配になりました。
(前回は全員採用だったそうですが、今回も同じとは限らないそうです)
山形の講座は、8月4日掲載なのですね!
お会いできるのを楽しみにしています。
まこと、ブログを読んでくれたうえにお祝いのコメントもくれてありがとう!
産経歌壇の短歌は、自分でも気にいっていた短歌だったから掲載されていつも以上に嬉しかったよ!素敵な歌と言ってくれてありがとよ!
まことの歌は、最初に写真ありきの歌だったんだな!「山菜」の歌なんだけど、人間のこととかいろんなことにも通じる普遍性を持った歌にも感じられていいなあ、と思ったよ!☆ベルガモット☆、5552と一緒に掲載されて俺も嬉しかったぜ!来月以降は、俺も掲載してもらえるよう頑張りたい!
日経歌壇を読んでいると、確かにユニークな歌が多いが、ストレートな歌も採用されていたりするから穂村弘が採る短歌は凄く幅広い気がする!『ぼくの短歌ノート』という本では、「素直な歌」という章で一般読者や歌人の奥村晃作、永井祐などの短歌を紹介していたよ!
次のブログは7月28日(日)の午前中に山形へ向かう途中で更新したいと思う!そして、8月4日(日)に文学講座のこととかをブログにしたい!俺も会えるのを楽しみにしてるぜ!
張飛さん♪
28日の日曜日にいらっしゃるのですね!
ハードスケジュールですね。
月曜日にお休みをとられたのでしょうか。
移動は、何でなさるのですか?
新幹線かな、飛行機かな?
どうぞ、お気をつけていらしてください。
お天気がいいといいですね!
追伸 張飛さんとも、NHK短歌に一緒に掲載されれば、嬉しいですね!
まこと、夜行バスと新幹線で山形まで行く予定だ!月曜日は、休みを取っているから大丈夫だぜ!東北は初めてだが、関東方面に行くときは夜行バスで行くことが多いから、慣れてるよ!
当日は、晴れになるといいなあ。
温かい言葉ありがとう!NHK短歌に、今度は俺もみんなと一緒に掲載してもらえるようコツコツ投稿頑張るぜ!
張飛さん、まことさん、こんにちは!
まことさんの歌は、写真が最初だったんですね☆じんわりと優しさが伝わる歌ですよね~
私の歌の紹介に、吉川宏志さんの歌を並べての解説なんて光栄で嬉しすぎます!
直喩は説明文になりすぎないように、試行錯誤しながら作りました。
枡野浩一先生に採用されて、まことさんと5552さんと一緒で本当に嬉しかったです!
張飛さんも同時掲載というブグ友ほむほむ短歌会の奇跡が起きそうな勢いですね!
山形までの道中無事に過ごせますように、山形講座が盛り上がることを願っています。
ブログは2週連続なんですね、読みごたえがありますね!楽しみにしています!
ベルガモット、ブログを読んでくれたうえにコメントもくれてありがとう!
歌の紹介を喜んでもらえたみたいで、本当に良かったよ!ベルガモットの歌を読んだときに、真っ先に吉川宏志の短歌が思い浮かんだんだ。短歌の実力がとてもあるベルガモットだからこそ作ることができるオリジナリティあふれる短歌だなあ、と思ったぜ!
今度は俺もみんなと一緒に掲載されて、ぜひブク友ほむほむ短歌会の奇跡を起こしたい!
温かな言葉をありがとう!山形は初めてでとても楽しみだ!8月4日のブログは、当日現地参加できないブク友ほむほむ短歌会のみんなにも、少しでも現地の雰囲気を感じてもらえるようなブログにしたいと思ってる!