よう、みんな長友の「ブラボー!」を聞いたか?張飛だ❗
今日は最初に、今週めちゃくちゃ「ブラボー!」なことがあったから紹介したい。
読書アプリ「ブクログ」の友達のベルガモットの短歌が、本とコミックの情報マガジン「ダ・ヴィンチ」の1月号の「短歌ください」のコーナーに掲載されたんだ!これだ❗
臨場感が凄くあって、読者もケニアを旅しているような気分になれる最高の短歌だ。特に、選者は「凸凹」という表現を高く評価している。(凸凹、はでこぼこと読む)
俺だったら、でこぼこと書いてしまうと思う。そこを、「凸凹」と表現したところにベルガモットの言葉の選択のセンスの良さが光っている。
視覚的にも凸凹の方がイメージしやすいし、あまり目にする事がない漢字だからこそ短歌全体が、オリジナリティ溢れる唯一無二の煌めきを放っている。
選者の穂村弘は以前、『あの人と短歌』という本の中でこんな事を言っていた。
海外でいい歌を作るのって、実は凄く難しいんですよ。
「あの人と短歌」穂村弘著(NHK出版)
だから、選者のベルガモットに対する評価はかなり高いと思う。ベルガモット、掲載おめでとう❗
そして、話は変わるが最近めちゃくちゃ寒くなってきた。そこで俺が先日見つけたおすすめのマフラーを紹介したい。これだ❗
「GLOBAL WORK」が販売している「ファインタッチ/ウールマフラー」 だ。値段は税込で3850円。オンラインで購入した。
服は主にユニクロで買うことが多いが、マフラーに関しては、GLOBAL WORKのマフラーが好きで今回も買って正解だった。(ちなみに、GLOBAL WORKは主にショッピングモールの中に多く店舗があるファッションブランド)
素材はウール100%で値段以上の素材感がある。それとウールのマフラーの場合、チクチクしないかが気になるところだが、このマフラーはファインタッチというだけあって肌触りが良く、あまりチクチクしない。
色はグレー(グレンチェック)を選んだ。近くで見るとこんな感じだ。
シンプルであまり主張し過ぎない柄だから、コーディネートしやすいと思う。特に、無地のネイビーのコートやダウンジャケットに合いそうな気がしている。
色は他にも豊富にあるから、良いマフラーを探している奴はチェックしてみてくれ。
じゃあ、今日もおすすめの本を紹介するぞ❗
「偶然短歌」の歌集
こんな奴におすすめ❗
笑える短歌を読みたい奴
概要
この本は、以前ブクログの友達の5552が紹介していて気になって購入した。
「偶然短歌」とは何かというと、ウィキペディアの文章の中で偶然五七五七七のリズムになっている部分を短歌とみなしたもの、だ。
この本の著者であるプログラマーのいなにわがウィキペディアの中から「偶然短歌」を機械的に見つけだすプログラムを作ったそうだ。そしてウィキペディアの中から出てきた「偶然短歌」は5000首!もあり、そこから100首を厳選したのがこの本に収録されている短歌だ。
100首を選んで、その短歌に対して文章を書いたのが作家のせきしろ。
まず感想を一言で言うとめちゃくちゃ面白い!面白すぎて、あっという間に100首を読んでしまった。偶然できる短歌ってこんなに面白いのか・・・。
論より証拠でいくつか、紹介したい。まずは、この短歌。
演習は前者にあたり、作文や感想文は後者にあたる
「宿題」
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より
前者が何で、後者が何なのかはまったくわからない。
基本的に偶然短歌はノーヒントで目の前に現れる。だから読み手は想像するしかない。
「偶然短歌」いなにわ せきしろ 共著(飛鳥新社)
前者、後者という言葉が出てくる短歌は今まで見た事がない。たぶん、連作でもこんな言葉を使って短歌を作るのは難しいんじゃないか。This is 偶然短歌、そんな短歌だ。
ところでこの短歌のいう前者、後者は何なんだろう。さっぱりわからないんだが、「宿題」についての偶然短歌だから、俺なりに考えたのは前者は「穴埋め問題」後者は「長文問題」だろうか。
ある意味、脳トレになる短歌といえる。次は、この短歌。
むしろただひたすら酒を消費する場に変質し、いわば効率
「パブ」
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より
いったい効率がどうしたというのか。
〈中略〉
偶然短歌は誰よりも57577のリズムを守るから、こんな歌も平気で詠むのだ。
「偶然短歌」いなにわ せきしろ 共著(飛鳥新社)
俺はこの短歌を見た時に、昔ある友人から届いた年賀状を思い出した。その年賀状には、「明けましておめで」と書いてあったのだ。その場合は「とう」があとに続くとわかるが、この短歌の場合は「効率」の後に何が続くかはわからない。
ちなみに、その友人は元旦に会うと決まって「いやぁ、今年も残すところあと365日やな」と言ってくる。
話がそれたが、57577を絶対に守るという、偶然短歌のその姿勢は俺も見習いたい。そしてこんな短歌もある。
泣き言や空想ばかり書いているジャーナリストの連中が何
「リシャルト・カプシチンスキ」
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より
なんと攻撃的で力強い短歌だろうか!
「偶然短歌」いなにわ せきしろ 共著(飛鳥新社)
偶然短歌とは思えないほど、批評性に富んでいる短歌だ。しかし、リシャルト・カプシチンスキって何。
次は、この短歌だ。
電力に頼った武器が使えなくなってしまった丁度その時
「最後はゴムバンド」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より
この短歌、次回予告の台詞のようだ。
「偶然短歌」いなにわ せきしろ 共著(飛鳥新社)
明らかに、このあと何かが起こるのだと思うがそれが何かは残念ながらわからない。短歌が575777にでもならない限り。
最後に紹介するのはこの短歌だ。
ギタリスト二人のうちのどちらかがリードギターの役割となる
「リードギター」
『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より
この「そのまま感」も偶然短歌の魅力のひとつだ。わざわざ短歌にする感じがたまらない。
「偶然短歌」いなにわ せきしろ 共著(飛鳥新社)
もちろん、偶然短歌だから深い意味などない。ただ、この本で紹介されている偶然短歌の中で最も考えさせられるような内容の短歌だ。
リードギターというのは、バンドの中で主に主旋律を演奏する役割のことだ。リズムギターと区別される。どちらかというと、リードギターのほうがバンドのなかでは花形的存在と見られることが多い。
この短歌がもし、新聞歌壇などで掲載されていたら「リードギター」が「人気のある人」のメタファーとしての意味合いを持ってしまうような気がする。短歌にするからには、何か意味があるんじゃないかと。
ただ、繰り返しになるが偶然短歌は何も考えてはいない。
まとめ
「偶然」に作られた短歌がこれほど、面白いとは驚きだ。そして妥協して安易に字余りのある短歌を作ろうとしてしまう時に、俺はこの歌集を読み、定型の大切さについても再確認したいと思う。
最後に
日々俺達が接している漢字についてのクイズを出したい。次のうち、漢字でないのはどれかわかるだろうか?
①卍②〆③凹④々
答えは、
④々だ。
「々」は、「時々」(ときどき)、「延々」(えんえん)などと用いて、同じ漢字の繰り返しであることを示す記号で、漢字ではない。々には、「同の字点」(どうのじてん) という名前がついている。
ちなみに、特定の文字の反復を示す記号の事を、「踊り字」「繰り返し符号」などと呼ぶ。
じゃあな。
(次回は、12月25日(日)に更新予定)
今回のクイズ難しかった!
読みごたえのある紹介で、『偶然短歌』読みたくなりました~
私の短歌の紹介ありがとうございます!
ブラボー!から始まって、凸凹についての解釈、穂村さんの言葉の引用まで素晴らしすぎます!
曹操とも仲良くなれるよう、短歌のスキルを磨いておきまーす
ベルガモット、コメントありがとう!
クイズは、また楽しんでもらえるようなクイズを出せるように関羽や孔明にもアイデアを聞いたりしながら考えていきたい!
偶然短歌は他にも、意表を突かれるような短歌がいっぱいあって楽しいからおすすめだ!
ベルガモットの短歌、鮮明に映像が浮かんでくるような最高の短歌だと思う!31音におさめるのが、難しそうな体験なのにピッタリなのも凄い。言葉の選択の大切さも教えてもらったよ!
曹操は自分で詩を作っているくらい、文学が好きみたいなんだ。だから、本屋や図書館で真っ赤な鎧を着た奴が歩いていたら、そいつは曹操に間違いねえ。
これからも、ベルガモットの短歌が見れるのを楽しみにしてるぜ!!