今月もみんなの短歌を紹介していきたい。今年も忙しくなりそうで、申し訳ないがしばらくみんなの短歌は解説なしの短歌のみの紹介になってしまうが、ブクログのほうには、今までと同じように感想をコメントさせてもらいたいと思うので了解してもらいたい。
俺の短歌
まずは、1月16日(木)の産経歌壇(小島ゆかり選)に掲載された短歌を紹介したい。ペンネームは、石井啄也。これだ❗
会計は少し待とうか昼ドラを見ておばちゃんが泣いているから
2025.1.16(木)の産経新聞の産経歌壇
俺は昔、東京の八王子に住んでいて近くに行きつけのラーメン屋があった。ふるさとの香川県に戻ってから、十年ぶりくらいに弟と東京に旅行に行ったとき、そのお店に食べに行った。
弟は「世の中にこんなうまいラーメンがあるんか!?」と感動していた。ラーメンを食べ終わって会計をしようとレジの方をみたとき、お店のおばちゃんがしきりに目のあたりをハンカチでふいていた。
どうしたんだろう?と、おばちゃんの視線の先を見るとテレビが置いてあって昼ドラをしていた。ちょうどドラマはクライマックスを迎えていて、それを見ていたおばちゃんが感動のあまり泣いていたのである。
俺と弟は顔を見合わせ、二人とも一度あげかけた腰を再びおろした。ドラマが終わってからレジに行くとおばちゃんの目は真っ赤になっていた。東京での忘れられない懐かしい思い出である。
そして、1月23日(木)の産経歌壇 (小島ゆかり選)に掲載された短歌がこれだ❗
デビュー戦をむかえた馬の鼻筋をゲートのなかでなでている人
2025.1.23(木)の産経新聞の産経歌壇
今は見ないが、俺は昔競馬をよく見ていた時期があってその頃に一口馬主クラブに入っていた。サラブレッドは値段が凄く高いから1頭の馬に500人くらいで出資するというものである。
そのうちの1頭にローブティサージュという牝馬(ひんば)がいた。(牝馬というのはメスの馬のこと)真っ黒な馬体で凄くかっこ良かった。ただ気性が荒くて、ゲート試験というスタートの試験にも4回くらい落ちた。競馬は、ゲートという少し狭い囲いのなかに入ってその前扉が開くことでスタートするのだ。
夏の函館でのデビュー戦を、俺は香川県にある馬券売り場の大型モニターで見ていた。するとゲートに入ってスタートを待つ彼女の鼻筋をずっと撫で続けている男性がいた。担当の厩務員さんである。初めてのレースにのぞむ愛馬のことが心配だったのだろう。
スタートする直前になって厩務員さんは、ゲートを離れて行った。その時、ローブティサージュは去っていく厩務員さんの後ろ姿を目で追いかけていた。
いよいよスタートすると彼女は案の定、出遅れた。一番後ろから10頭ほどの馬を追いかける。俺は(ああ、これはだめだなあ)とすでにあきらめかけていた。
しかし、最後の直線でスパートをかけると全馬をごぼう抜きして勝ってしまった。その後、彼女は暮れに行われた2歳女王決定戦でなんと優勝してしまう。それから数年後に引退して北海道の牧場に戻った彼女は、何頭か子供を産んで今はお母さんになっている。
デビュー戦で、厩務員さんが彼女の鼻筋を撫で続けていた姿。そして、厩務員さんが去っていくときに彼女が厩務員さんを目で追いかけていた姿は、いまだに俺の脳裏に刻まれている。
選者に心から、感謝したい。
5552の短歌
まずは、月刊うたらば2024年12月号(田中ましろ選)で選ばれた短歌だ❗テーマは「疲」。
うましおのプリングルスの塩分がぼくらを海に近づける夜
月刊うたらば2024年12月号
続いて、『NHK短歌』 2025年2月号のテーマ「恋」(俵万智選)で佳作となった短歌がこれだ❗
友だちのままがよかった帰り道すこし欠けてる月が綺麗だ
『NHK短歌』2025年2月号(NHK出版)
『NHK短歌』には、NHKラジオの「文芸選評」で昨年紹介された5552の短歌も掲載されていた❗(テーマ「塗る」(遠藤由季選))
脊椎を確かめながら祖母に塗る九十歳のステゴサウルス
『NHK短歌』2025年2月号(NHK出版)
5552、あらためておめでとう❗
☆ベルガモット☆の短歌
☆ベルガモット☆は、『NHK短歌』 2025年2月号のテーマ「恋」(俵万智選)で佳作となった❗これだ❗
ためらわず下の名前で呼び合えたトロピカルビーチ駐車場まで
『NHK短歌』2025年2月号(NHK出版)
☆ベルガモット☆、あらためておめでとう❗
今月ブクログで紹介した本

最後に
去年の健康診断で、内蔵脂肪が増えてきているので適度な運動をするように、と医師から言われて最近は20分から30分くらいのジョギングを週2回している。ジョギングの後は、爽やかな気持ちになるのでいい気分転換にもなっている。

スニーカーで走っていると怪我をするリスクが高まるとのことでランニングシューズを購入した。

先月は、クロスカントリーという公園や野山を走る大会の3キロの部にも出場した。(写真はゴール前の直線の写真)
来月は5キロのロードレースに出る予定だ。レースは無理せずマイペースで走りたいと思う。コツコツ、ジョギングを続けて習慣にしたいと思う。
短歌のほうは、最近あまり短歌が思いつかなくて苦戦してるが、ジョギング同様短歌も気楽に楽しみながらコツコツ続けていきたい。
(次回は、2月23日(日)に更新予定)
張飛さん、こんにちは♪
お忙しくなるということですが、お体に気を付けてくださいね。
ジョギングも始められたそうですが、やりすぎに注意してください。
産経歌壇、二作掲載おめでとうございます。
1月16日のラーメン屋さんの歌いい歌ですね!
好きです。こんなシーンに出会ったこと、歌にして大正解ですね。
私は最近外出がもともと少ないのにさらに減って頭の中で考えた歌か大昔の思い出ばかりなのでダメですね。
1月23日の歌のコメントがとても詳しく書かれていて競馬のことを全然知らない私にもわかりやすかったです。
これも素敵なシーンですね!
この歌を選んだ小島ゆかりさんも、凄いと思います。
だって小島さんは解説なしで、選ばれたのですよね。
歌人は歌を詠むだけでなく解説ができるんですよね。
凄いなあといつも思っています。
まこと、ブログを読んでくれたうえにお祝いのコメントもくれてありがとう!
体の心配もしてくれてありがとう!まことが言うようにやりすぎたら逆に怪我をしたりすると思うから、あまり早くないペースで距離も長すぎる距離は走らないようにしようと思ってる!2月のレースも風景を楽しみながらいつものペースで走ろうと思ってるよ!
1月16日の短歌を好きと言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいぜ!まことは、最近思い出の歌が多いんだな!俺も最近は昔の忘れられない思い出とかを短歌にしてることが多い気がする。でも、木下龍也も著作で昔の記憶をたどって短歌にすることが多いって書いてた気がするから、もしかしたらそのスタンスでもいいのかもしれないと勝手に思ってる(笑)
23日の短歌も素敵なシーンと言ってくれてありがとう!この短歌はもしかしたら16日の短歌以上に推敲に苦労したかもしれない短歌で、ああでもないこうでもないと考えて作ったから素敵と言ってもらえて嬉しいぜ!分かりやすかったと言ってもらえて良かった!競馬はギャンブルでもあるけど人間と馬の絆を感じるところもあるから、そういうところをまた短歌にしたいと思ってる!
確かに、日経歌壇や産経歌壇を読んでると歌人の人はよくこんなに短歌の解説を一般の人にも分かりやすいように書けるなあと本当に感心する。短歌の解説も本などで読んで短歌を読む力もつけたいなあと思ってるよ!
張飛さん♪
二月にレースがあるのですね!
無理はしないで頑張ってくださいね。
応援しています。
まこと、温かな言葉をありがとう!マイペースで走ろうと思う!
そのときの結果は来月のブログで報告させてもらうよ!
張飛さん、日経歌壇の連続掲載おめでとうございます!
なんとなく、一人の投稿者につき月何回まで掲載とか、続けて掲載はしないとか、裏ルールがあるような気が勝手にしてたのですが、いい短歌であれば、そんなの関係ねえ!なんですね。
サラブレットの歌は、厩務員さんの馬への愛情がひしひしと伝わってきて、胸があたたかくなりました。
解説のローブティサージュの様子も、彼女と厩務員さんの互いの信頼と絆を感じます。
競馬の魅力って、一攫千金とかだけじゃないのですね。
張飛さんの短歌にはヒューマニズムを感じます。
私の短歌の紹介もありがとうございます。
張飛さんのご厚意で会報を書いていただき感謝しています。
お仕事が忙しくなるとの事ですが、ブログも無理なさらないでくださいね。
ジョギングと2月のレース、遠くから応援しています!
5552、ブログを読んでくれたうえにお祝いのコメントもくれてありがとう!
2週連続で掲載してもらえたのは、産経歌壇で今まで1回だけだったから今回驚いたし、とても光栄だ!今年も1度でも多く掲載してもらって一席にもなれるよう頑張りたい!
俺の短歌からヒューマニズムを感じてもらえてとても嬉しいよ!1頭の馬を子馬の頃からずっと見続けてるとなんとなく自分の子供の成長を見てるような気持ちになってくるんだ(笑)これは馬券を買うだけでは、生まれてこない感情だなあと思う。お金がかかるし、馬が死んでしまって辛い思いをすることもあるから、もう今は競馬はやめたけど無駄な経験ではなかったんじゃないかなあと思ってる。
温かい言葉もくれてありがとう!今までより少し短い記事になるかもしれないが無理のない範囲で月1回のブログは更新していきたいと思ってる!来月のレースはタイムはあまり無理せず、走りながら見える景色とかを見て楽しみたいと思う!昔からロードレースの方が景色が見れるから好きなんだ!
来月のブログもぜひ楽しみにしてくれ!
日経歌壇でなくて、産経歌壇でしたね。
失礼しました。