たんぽるぽる(雪舟えま著)

よう、甲子園は見てるか❓張飛だ❗

最初に、先日近所で面白い自販機を発見したから紹介したい。これだ❗

スパークユンケルを、めちゃくちゃ推している自販機だ。「絶対」という言葉をぶちこんでいる所に、自販機のオーナーのスパークユンケルに対する揺るぎない信頼感を感じる。

あと、同じ敷地内にはこんな自販機もある。

突っ込みどころが、満載すぎて逆にどうコメントすればいいかわからねえが、しばし、この写真を見て楽しんでほしい。

ちなみに、こんな貼り出しもされている。

三流コーヒーや、三流ジュースと書かれた飲み物へのフォローを忘れないところはさすがだ。バラエティー番組で鋭い突っ込みをして、収録後、相手の共演者にお詫びを言いに行くお笑い芸人のようだ。

この自販機は、テレビ番組の「ナニコレ珍百景」にも、登場したことがあり、「三流コーヒー自販機」の愛称で親しまれている。場所は香川県善通寺市という所だ。気になる奴はチェックしてみてくれ。

余談はこれくらいにして、今日もおすすめの本を紹介するぞ❗

言葉のファンタジスタ、雪舟えまの第一歌集

こんな奴におすすめ❗

  • 短歌に興味があるがどの歌集を読めばいいかわからない奴
  • 心の温まる短歌が読みたい奴
  • ファンタジーの好きな奴

概要

この本は、小説家、エッセイストとしても活躍している歌人、雪舟えまの第一歌集だ。

ちなみに、この本のデザインは日本を代表するブックデザイナーの名久井直子という人がデザインしている。タイトルと、デザインが凄くマッチしていて俺はかなり気にいっている。

余談だが、当初この本は折ってあるカバーを外して広げると、円形のたんぽぽ畑のようになっていたそうだ。(第五刷まで。第六刷からは残念ながら四角形になっている。俺が買ったたんぽるぽるは、第八刷だからカバーは四角形)

この本は、次の言葉から始まる。

札幌市と北広島市、杉並区に。

そしてこれから住むすべての場所へ

愛をこめて

「たんぽるぽる」雪舟えま著(株式会社短歌研究社)

この言葉に、著者の温かな人柄が表れていると思う。そして、その人柄は彼女の詠む短歌にも出ていて、優しさに溢れている。俺は、彼女の事を「短歌界の金子みすゞ」と呼び、リスペクトしている。

この本は、12章に分かれているが、それぞれの章の題名のページには、うさぎなどの動物のキュートなイラストと、詩のような文章が書かれている。

1章の始めには「ムーンせんべい」というせんべいの話が書かれている。ロマンチックすぎて、もし本当に売っているなら俺は買ってみたい。

そして、9章の始めには、こんな文章が書かれている。

きらきらの夜の道

あたしたちは小さくて弱い

生きてたら何でもできるっていって。

あなたがそうおもえるまで

あたしが二人分そうおもってるからいい

信じて。

「たんぽるぽる」雪舟えま著(株式会社短歌研究社)

こんな思いになれるのは、本当に優しい奴だけだろう。

俺が、著者の歌集を買いたいと思ったきっかけになった短歌をここで紹介したい。これだ❗

とても私。きましたここへ。とてもここへ。白い帽子を胸にふせ立つ

「たんぽるぽる」雪舟えま著(株式会社短歌研究社)

正直、いまだに意味はわからない。だが、「とても」「ここへ」という言葉が繰り返されていることから、「ここ」は著者にとって凄く思い入れのある特別な場所であるという気がする。

そして、「白い帽子」「立つ」とあることから、清々しい気持ちと、決意に満ちた気持ちの両方を感じられる。

なぜか、この歌に触れる時、俺は桃園の誓いを思い出す。理屈抜きで好きな歌だ。

他にもいくつか、特に俺の好きな歌を紹介したい。

おんなじパックに入れてよかったね、きょうだいらしいあさり二つは

「たんぽるぽる」雪舟えま著(株式会社短歌研究社)

あさりを見る視点が、思いやりに溢れている。あさりを見てこういう短歌を作れるのは、著者だけだろう。時代は全く違うが、金子みすゞと感性が凄く似ていると感じる。レコードのA面ではなく、B面を見ている、そんな気がする。

表紙見ただけで涙が出る童話と同じ第一印象のひと

「たんぽるぽる」雪舟えま著(株式会社短歌研究社)

こんな例えが出来るとは、天才だ・・・。第一印象のひとがどんなひとなのか、誰もが会ってみたくなるような表現だ。ちなみに、俺は劉備兄貴の第一印象を思い出した。

虚無僧はかごがぐらぐらゆれるからあんまりはやく走れないはず

「たんぽるぽる」雪舟えま著(株式会社短歌研究社)

思わず、笑っちまった。走るところを想像すると、めちゃくちゃ面白い。速く走るとかごが顔に当たりまくって痛いにちがいねえ。

恋がきわまればすなわち旅人のふたり合わせて年賀状0

「たんぽるぽる」雪舟えま著(株式会社短歌研究社)

年賀状0、という独特な表現が旅人になった二人の状況を分かりやすく表している。

逢えばくるうこころ逢わなければくるうこころ愛に友だちはいない

「たんぽるぽる」雪舟えま著(株式会社短歌研究社)

「くるうこころ」のリフレインと、「友だちはいない」が愛の本質を鋭くえぐり出している名歌だ。

たんぽぽがたんぽるぽるになったよう姓が変わったあとの世界は

「たんぽるぽる」雪舟えま著(株式会社短歌研究社)

「たんぽるぽる」という言葉が愛らしく、一度聞くと忘れられないインパクトがある。著者のファンとなる決定打になった歌だ。

まとめ

まだ、それほど短歌を読んだ事がない奴にも自信を持っておすすめできる最高の歌集だ。俺と同じく、雪舟ワールドの虜になるに違いねえ。

最後に

拙いが、俺の作った短歌を紹介したい。

 

本棚へ真夏に雪舟(そり)でやってきてふわんと咲いたたんぽるぽるよ

 

じゃあな。

(次回は8月28日(日)に、更新予定)

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