よう、短歌詠んでるか❓張飛だ❗
今日は、最初に俺が詠んだ短歌が7月23日(土)の日本経済新聞の日経歌壇(穂村弘選)に掲載されたから、紹介させてくれ。これだ❗
石井啄也というペンネームで掲載されているのが、俺の詠んだ短歌だ。さすがに、「張飛」で投稿すると目立ちすぎるからな・・・。
周倉(しゅうそう)の事を短歌にしてみたんだ。早口すぎて、あいつが言ってる事を聞き取れるのは関羽だけだ。だが、愛嬌があってみんなに愛される不思議な魅力のある奴なんだよ。
また、俺の短歌が掲載されることがあればこのブログでも紹介したいと思う。
じゃあ、余談はこれくらいにして今日もおすすめの本を紹介するぞ❗
現代短歌の歴史に残る伝説の歌集
こんな奴におすすめ❗
- 想像力溢れる短歌を読みたい奴
- とにかく面白い短歌を読みたい奴
概要
この本の著者は穂村弘という人だ。現代短歌を代表する歌人であるとともに、評論、エッセイなど様々な分野で活躍している。
この本は著者が、30年ほど前に出したデビュー歌集の新装版になる。
まず、表紙の絵(ヒグチユウコという人が書いている)が、おしゃれすぎて、見ているだけでテンションが上がる。
ちなみに、本の中にオリジナルの包み紙が入っている。こんなアイデアもおしゃれだ。(アイデアの経緯は、新装版あとがきに書かれている)
まず、この歌集を読んで思ったのはとにかく面白いということだ。読んでいて時間を忘れる。奥の深い短歌の世界を冒険している感覚になる。
この歌集の中から、いくつか短歌を紹介する。まずは、これだ❗
試合開始のコール忘れて審判は風の匂いにめをとじたまま
「シンジケート[新装版]」穂村弘著(講談社)
審判にとって、最重要の役目である試合開始のコール。そのコールを忘れるほど、その時吹いていた風の匂いはいい香りだったのだろうか。
それとも、この試合が行われた日が赤壁の戦いの当日で、審判は東南の風が吹いてきた喜びを噛みしめているのだろうか・・・、いや、それはねえか。孔明じゃあるまいし。
ともあれ、読む人の想像をかきたててくれる最高の短歌だ。
次は、これだ❗
声がでないおまえのためにミニチュアの救急車が運ぶ浅田あめ
「シンジケート[新装版]」穂村弘著(講談社)
想像すると、面白すぎる。「声がでないおまえ」は、おそらく鬨(とき)の声を出しすぎたのだろう。苦しいながらも束の間の癒しの時間を手に入れたはずだ。
最後に紹介する短歌はこれだ❗
一気筒死んでV7 「海に着くまではなんとかもつ」に10$
「シンジケート[新装版]」穂村弘著(講談社)
海というのは、実際の海じゃなくておそらく、中国の洞庭湖(どうていこ)の事かもしれねえ。あの湖は半端なくでけえからな。賭けを短歌にするという発想が凄い。賭けている金額から想像するにおそらく、オッズは3倍前後といったところか。
ちなみに、P94に短歌ではない文章が掲載されている。俺はこの文章を読んだ時に、飲んでいた酒を吹き出しちまった。まあ、読んでみるとわかるよ。
そして、「ごーふる あとがきにかえて」は小説のようなあとがきになっている。こんな斬新なあとがきは、初めてだ。
また、高橋源一郎という人(俺がリスペクトしている小説家だ)が書いている「書けなかった一行」という解説もぜひ読んでほしい。
この解説文は、孔明の書いた「出師(すいし)の表(ひょう)」に勝るとも劣らない名文だ。(内容は全く違うがな)読む時は、必ず正座をして読むように。例えば、こんな事を書いている。
楽しかったなあ。どれもこれも、面白いんだものね。どれもこれも面白い歌集って、『一握の砂』以来じゃないのかなあ。
「シンジケート[新装版]」穂村弘著(講談社)
その他にも、著者の短歌の素晴らしさを、様々な角度から分かりやすく書いてくれている。
まとめ
短歌を何か堅苦しいもの、と思っている奴にこそ、この歌集を読んでほしい。読む人を楽しませてくれる最高の歌集だ。
最後に
おまえの近くに、犬を飼っているわけでもないのに「よし、よし」と言うのが口癖の奴はいるか❓もしいたら、そいつがおまえに
孔明の居場所を教えてしてくれるかもねえぜ・・・。
じゃあな。
(次回は、8月14日(日)に更新予定)
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