恐怖!香川の心霊スポット巡礼 異端の「長崎ノ鼻」編

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「まさかこんなことになるなんて・・・」

長崎ノ鼻からの帰り道、軽い気持ちでここへ来たことを後悔しました。

「遊び半分で心霊スポットと呼ばれる場所に行ってはいけない」

そんな話を聞くたびに僕は、「何があるか知らんけど、まあ大丈夫やろ」とあまり気にもとめずに興味本位でスポット巡りをしてきました。

もしかしてあれは、そんな僕への警告だったのでしょうか・・・?

長崎ノ鼻はまさにアウターゾーンへの入り口だったのです。

長崎ノ鼻へ

こんにちは、さぬき(@sanukinopippi2)です。

「長崎ノ鼻」はずいぶん前から気になっていたスポットでした。

香川県高松市屋島の最北端。瀬戸内海にまるで尖った鼻のように突き出た場所が長崎ノ鼻です。

幕末に作られた砲台の跡があり、観光名所でもありますが、実は自殺の名所でもあり、自殺者の霊が出るとも噂されている場所です。

気になってはいたもののなかなか行くことができなかったんですが、ちょっとした用事で高松市に行く機会があり、時間にも多少余裕があったのでまだ明るい夕暮れ前ですが、長崎ノ鼻へ行ってみることにしました。

まだ明るい時間帯の観光地ということもあり、僕は何の心構えもなく鼻歌まじりで原付を走らせました。しかし、長崎ノ鼻へ行くには崖になっているのにガードレールもないような海岸沿いの暗く細い道を通らなければいけません。

この標識から長崎ノ鼻までの870m。道は舗装されておらず轍のくぼみも激しく、夜中に通るのはとても危険だと感じました。

しかし、さすがは観光名所と言ったところでしょうか。道中、傾きだした陽のせいもあってか、木々の切れ間から見える瀬戸内海はとても印象的でした。

明るいうちに来て良かった、暗くなる前には帰ろうかと考えながら、でこぼこ道にできた水たまりを避けつつ慎重に進んでいきます。

870mってけっこう時間かかるんやなと思った矢先、ようやく砲台跡が見えてきました。

つきまとう視線

砲台跡へと降りていく階段の手前には空き地があって、車が10台ほど停まれる駐車スペースになっています。

僕が着いたとき、そこには1台の軽自動車が停まっていました。車内には明らかにカツラとわかる50歳くらいの男性が1人運転席に座っていてなぜか僕のほうをしつこくチラ見してきます。

僕は1人で心霊スポットに行くこともよくあり、変な目で見られることにはある程度耐性があったので、そのときはあまり気にすることなく、とりあえず周辺を簡単に散策してみることにしました。

時間がもう17時を回っていたので、さっそくメインの砲台跡の写真から撮っておこうと思いましたが、ちょうど砲台跡の先端で観光客らしきカップルがイチャついていたので、心のなかで「リア充は爆発しろ」と3回唱えてから先に砲台跡西側の浜辺へと向かいました。

 

謎の鳥居を発見!

海岸に鳥居だけがなぜか放置されています。辺りを見回しても社的なものはまったく見当たりません。鳥居をくぐった先に何かあるのかなと思い、鳥居の近くまで行ってみましたが自分の背丈ほどもある草が邪魔で先が見えない&道らしきものさえありませんでした。

もし夜に来てこの鳥居を見つけてたら謎すぎてビビり倒すところやったなと思いながら砂浜をボチボチと歩いているうちに気づいたら砲台跡にいたカップルはいつの間にかいなくなっていました。

そろそろ陽も沈みそうだったので、僕は帰りのことも考えてさっさと砲台跡の写真を撮っておくことにしました。

しかし、

実はさっきからずっと気になっていたことがあるんです。砂浜から駐車スペースのある空き地のほうを見上げると、カツラおじさんが車から降りてずっと僕のほうを見てるんです。

最初は「気のせいかな、ただ海を眺めてるだけかな」と思っていたんですが、どうも様子がおかしい・・・。明らかに僕のことを目で追っています。

なんかやりにくいなぁと思いながら、別にどうしようもないのでカツラおじさんの視線には気づいていないフリをして砲台跡に向かいました。

砲台跡の手前には地蔵がありました。もしかしてここで亡くなった人たちの霊を鎮めるために建立されたものなのでしょうか。どことなく寂しそうな表情で海を見つめています。

砲台跡です。先端に立つと物理的な危うさに膝が震えます。この日は風が強くて波が荒れていたので余計に怖く感じました。

砲台跡の先端の高さは海面から2~3mといったところでしょうか。ここからは飛び込んでも即死ねる高さではないように思います。これまで自殺した人たちは波に流され溺れ相当苦しんだのではないでしょうか。

やっぱりいろいろなことを考えてしまいます。

心霊スポットは単に肝試しをするだけの場所ではありません。人は「死」と向き合うことで初めて「生」を感じます。たとえそれが間接的だったとしても心霊スポットに来るとやっぱりいろいろと考えてしまいます。

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カツラおじさんの正体

1時間もすればきっとキレイさっぱり忘れてしまうであろうまったく意味のない感傷にひたった後、もう沈みかけた夕陽に焦りながら僕は帰路につくため駐車スペースへと向かいました。

カツラおじさんの軽自動車がまだ停まっています。

どうもおじさんは車内で雑誌か何かを読んでいるようです。さっきまでの視線のこともあるので僕は出来るだけ気づかれないように、別に気づかれてもいいけどなるべくおじさんの視界に入らないようにそそくさと自分の原付のところまで早歩きしました。

原付までたどり着いてヘルメットを取りだし、カメラやなんかを片付けているとまた視線を感じました。

ふと軽自動車のほうを見てみるとおじさんが車から降りてニコニコと微笑みながらこちらに歩み寄る素振りを見せています。

とうとうこのときが訪れました。僕とカツラおじさんのファーストコンタクトです。

おじさん
あんた遊びにきたんな?
さぬき
???ええまぁ、はい・・・?
おじさん
・・・ちゃうんか?
さぬき
いや、ちょっと近くまで来たんで砲台跡の写真撮ろうと思いまして・・・
おじさん
ほうな、ここいらへんはな、ゲイが集まる場所なんよ
さぬき
!??

いやぁ全く知りませんでした。驚きました。

おじさん
わしもゲイなんよ

カツラおじさんは清々しくカミングアウトしてきます。

終始ニコニコしていて別に僕をどうこうするつもりでもなさそうだなと思い、おじさんは地元の方ということで、できるだけ平静を装いながら長崎ノ鼻についてとゲイについての話を聞かせてもらいました。

一番気になっていた謎の鳥居についての話も聞けました。ポツンとある鳥居はそのずっと奥に神社があるようなんですが、鳥居のある土地が私有地らしく土地の持ち主が管理をしなくなったためあんな状態になっているとの事。

自殺、心霊スポットと噂されている件についてもっと詳しく知りたかったんですが、話を振ってみてもカツラおじさんは「よぉわからん」とあまり興味なさそうにしていました。

しかし、ゲイの話になると見違えるほどおじさんの目は輝きを増します。おじさんは朝から1日中ここにいるらしく、

おじさん
今日は午前中に若いんが来てなー、しゃぶってやったんじゃ。そのあとしゃぶってもろてなー。いっぺんやってみたらハマる人も多いでー。自分もどうや?

かなり衝撃的なことをまるで「今日は昼飯にしゃぶしゃぶ食べたんやー、おいしかったでー」くらいのノリでぶっ込んできます。しかもかなりストレートに誘われました。これは参ったな、そんな気はないし、早く帰りたい。僕はできるだけおじさんを刺激しないように答えました。

さぬき
えー?ほんまですかー?やっぱ男やから男のことがわかるっていうか、いいんすかねーハマるんすかねー。でも僕はやっぱやめときますわー

僕はそう返事をしながらも動揺しているのがバレないように出来る限りゆっくりとした動作でバイクのエンジンをかけました。

さぬき
ほんだらそろそろ暗くなりそうですし、僕はもう帰りますわー
おじさん
もう帰るんな?まぁええわ、また来なよー。今度は覚悟しておいで(笑)
さぬき
あ、はい(笑)

正直に言いますと、カツラおじさんから誘われたときに僕は、

「これはひょっとしたら新しい自分を発見できるチャンスなのかもしれない」

そんなことをほんの一瞬、真顔で考えました。生き方なんて人それぞれ自由ですし、価値観だって千差万別です。人は誰しも本当の自分なんておそらくわかっていないんじゃないかと僕は思うんです。でもまぁ、僕が長崎ノ鼻に行くことはおそらくもうないでしょう。

 

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2 件のコメント

  • 長崎の鼻
    二十年ほど前にここで泳いで流されて死にかけましたわ
    夜に行くとお侍さんが山から降りてくるようですね
    さぬきさん夜凸お願いします!

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    HN:さぬき うどん県在住。11月6日生まれ。AB型。さそり座。辛党のビール派。三十路のおっさんです。 約4年前から「さぬきうどん」「さぬきのぴっぴ」のハンドルネームで活動してきました。 趣味は音楽、将棋、オカルト、お笑い、2ちゃんねる。 1人でいる時間が好きです。1人でいる時間が好きな人も好きです。1人でいる時間が好きな人が好きな人も好きです。→詳細はこちら