【根香寺】そこまで言うなら行ってやる!牛鬼伝説の残る香川県のガチ心霊スポットで理由なき1人罰ゲームを決行してきた

「絶対、夜中に行ってはいけない。絶対にだ」

もう20年以上前から地元香川県では「根香寺」(ねごろじ)といえば泣く子も黙る心霊スポットとして有名でした。

「夜中に行くと必ず心霊現象が起こる」

「根香寺は他の心霊スポットとは次元が違う」

僕も心霊好きな友人から「根香寺」にまつわる数々の怖い話を聞かされて、それはそれは散々おどされてきたものです。

「あそこにだけは行ってはいけない」と。

でも、そこまで言われたら・・・

行かないわけないじゃないですか。

根香寺の牛鬼伝説と心霊現象

根香寺は香川県の五色台青峰山の中腹にある山寺です。四国八十八箇所霊場の第八十二番札所。その昔、この山深くにある寺院では僧たちが超常的な力を得るための修行をしていたと言われています。

根香寺には牛鬼伝説があり、「牛鬼の角」が今も保管されています。

牛鬼伝説

江戸時代の初め頃、この地には牛鬼がいて人や家畜に危害を加えていた。そこで弓の名手であった山田蔵人高清[2]に退治を依頼した。高清は3本の弓で見事に牛鬼を退治した。高清は退治した牛鬼の角を切り取り、根香寺に奉納し菩提を弔ったと伝えられている。現在、根香寺にはその牛鬼の角と呼ばれるものと、牛鬼の姿が描かれた掛け軸が伝わっている

Wikipedia「根香寺」より引用

牛鬼の角には今でも人外な力が宿っているせいか、根香寺では怪異な現象が起きると噂されています。

牛鬼伝説は西日本の各地に言い伝えがありますが、ある地方の伝説によると、牛鬼は「女性の姿をした物の怪とともに現れる」または「牛鬼自身が女性の姿に化けて現れる」と言われています。

根香寺には「白い着物を着た女性の霊」がいるという噂があり、もしかすると牛鬼となにか関係があるのかもしれません。

女性の霊以外にも、

「山門横の電話ボックスに霊がいる」

「その電話ボックスから電話をかけると死んだはずの人が電話口に出る」

「丑三つ刻に鐘をつくと呪われる」

といった噂があります。

絶対夜中に行ってはいけない

実は「白い着物を着た女性の霊」なんですが、噂だけじゃなく実際に見たという友人から直接話を聞いたことがあります。

 

丑三つ時の根香寺に仲間3人で訪れたときのこと。友人たちは何を思ったのか、ジャンケンで負けた奴が1人で本堂まで行って帰ってくるという肝試しにはよくありがちな罰ゲームをしたそうです。

じゃんけんに負けた1人が山門から入ってすぐ慌てて飛び出してきて「何かいる!」というので、おそるおそる3人で入ってみると奥の方から「白い着物を着た女性」がこちらをじっと見ていたんだとか・・・。

もちろんその友人たちは即ダッシュで逃げ帰ったそうです。

 

 

「それマジで?」

 

 

僕はそういった話はまず疑ってかかります。

「そんな話、ほんまかぁ~?」

おそらく多くの人がそうなんじゃないでしょうか?自分の目で確かめるまではそうそう信用できません。

でも僕は内心、すげぇビビりました。

そりゃそうです。今までそういった体験談は本やテレビ、インターネットでしか触れたことがない現実味のない話だったのに、いきなり目の前で手榴弾の安全ピンを外された気分でした。

「根香寺はマジやばいって」

友人は繰り返します。

行くなよ?あそこだけは他の心霊スポットとはワケが違う。マジでヤバい。行かんほうがええって。お前、行くなよ?

 

 

 

 

・・・ん?

 

 

 

「もう空気からして違うのに。あそこはガチやって。ほんまに何が起こるかわからんぞ、行くなよ?いやいや、ほんまに行くなよ?

 

 

 

 

あれ?なんかこいつ、俺に手榴弾を手渡そうとしてきてない?

 

 

 

 

「行くなよ?マジで行くなよ?特に夜中は絶対に行くなよ!?

友人の言葉が、僕にはもう「真夜中に行け!」という前フリにしか聞こえませんでした。

 

香川心霊スポット界の重鎮「根香寺」

というわけで、真夜中の根香寺に行ってきました。

五色台の暗い山道を原付でのぼること約20分。明かりがひとつもない山の中腹に根香寺はあります。

時間はちょうど午前0時。

俺はこんな時間にこんなところでいったい何をやってるんだと少し悲しくなりましたが、それもつかの間でした。

理由なき1人罰ゲームの開始です。

根香寺の山門です。

山門の前に立ったとき、ここに1人で来たことを激しく後悔しました。山門の威圧感がハンパありません。

この「入れるもんなら入ってみろよオラ。ただじゃすまねぇぞ、てめぇ」感。

真っ暗闇の山のなか懐中電灯の明かりだけでは心細すぎます。山門の手前から中の様子をうかがうこと約10分。目を凝らしすぎたのと肩に力が入りすぎたのとで、少し頭が痛くなってきました。

「あ、そう言えば・・・」

到着してからずっと山門とその奥に気をとられていましたが、山門横の電話ボックスに霊が出る、電話をかけるとあの世につながるという噂をようやく思い出しました。

山門前にはだいたいテニスコート2枚分くらいの広場があって、辺りを見回しましたが電話ボックスなんてどこにも見当たりません。

ここに来るまでは、噂の電話ボックスで電話をかけてみたいと思っていましたが、今はとにかく中の探索をさっさと済ませて早くここから立ち去りたいという気持ちのほうが上回っていたので僕は電話ボックスを探すのを早々に断念しました。

あとでわかったんですが、電話ボックスはずいぶん前にすでに撤去されていたようです。

空気が重たすぎる

「僕は、僕は死にましぇ~んっ!」

心のなかで叫びながら、僕は意を決して山門をくぐりました。

果たして「白い着物を着た女性の霊」はいるのでしょうか?

山門を抜けるとすぐ下りの階段があります。

特に何も気配は感じませんが、周りを木々でおおわれているせいもあってか暗闇の圧迫感が凄まじい。

とりあえず本堂を目指します。

根香寺の敷地は大部分が木々でおおわれていますが、とても広く、山門から本堂までのあいだ、いくつも階段を上らなければいけません。

このくらいの短い階段がいくつもあって敷地の形はまるで段々畑のようになっています。

ところどころで写真を撮ってはその場で確認しながら進んでいましたが、途中で1枚の写真に異変を感じました。

「え?何これ?」

写真右の暗闇から上に向かってのびていく怪しげな一筋の光のようなものが写りこんでいました。

「マジか、これ絶対ヤバいヤツやろ」

めちゃくちゃ焦りました。「僕は死にましぇん!僕は死にましぇん!」心のなかで何度も唱えながら、写真と撮影した現場をとっさに見比べてみました。

 

 

 

 

 

 

「木」でした。

僕は完全に根香寺の空気に呑みこまれていました。危険です。心霊スポットでこの状態はとても危険です。

体はこわばり、自然と足早になります。

本堂へ

点々とある地蔵にいちいちビビります。

懐中電灯の明かりが作った木の枝の影にすらビビっていました。

するとそこへ、

「丑三つ時に衝くと呪われる鐘」です。

「こんなもん真夜中に衝いたらたとえ山の中やったとしても迷惑やろ!住職に呪われるわ!」

もう自分でも訳のわからないテンションで、何に対して逆ギレしているのかもよくわかりません。本当はただビビってるだけのかなり危険な状態のまま先へと急ぎます。

ここで道が別れていて片方は本堂への階段、もう一方はお墓へと続いていました。

 

この階段の先に本堂があります。微かにお香の匂いが漂っていました。

 

やっとたどり着いた本堂入り口です。夜間は閉鎖されていて入れませんでした。

この奥で「牛鬼の角」が保管されているんでしょうか。「白い着物を着た女性の霊」はまだ姿を現しません。

いくつも階段を上ったりビビりすぎて力んだりしたせいで僕は完全に疲れきってしまいました

午前2時、お婆さんとすれ違う

僕はもと来た階段を下り、山門まで戻りました。根香寺の空気は確かに重いです。それはわかります。でも特に何も異変は起こらず、根香寺の威圧感にただひとりビビっただけの悲しい時間を過ごしてしまったような気がします。

山門の近くに牛鬼の像があり、その写真を撮ってもう帰ることにしました。

牛鬼の像です。

写真で見ると漫画に出てきそうな雰囲気で怖さなんてまったく感じませんが、夜中に間近で見ると「急に動き出したらどうしよう」なんて妄想がふくらんでけっこうスリリングです。

 

 

さて、問題はこのあとでした。

 

 

根香寺から離れて五色台の山道を下っているとき、僕はまさかの光景を目にしました。

時刻は午前2時。

山の麓まで原付でもまだ十数分かかる距離。近くには民家も何もない真っ暗な山道をお婆さんらしき人が灯りもなにも持たずにひとりで歩いていたんです。

心臓が止まるかと思いました。

「え!?なんで!?」

お婆さんは「白い服」を着ています・・・。

もう頭のなかは噂の「白い着物を着た女性の霊」のことでいっぱいです。

「え?噂の女の霊ってもっと若いんかと思うとったんやけど!?違うんか!?」

そんなことを一瞬混乱した頭で考えて、さらに混乱しました。

お婆さんの姿は原付のヘッドライトごしにほんの数秒見ただけなので顔も見えなかったし、細かいところは覚えていません。

肩まで延びた白髪まじりの髪、白い服を着て少し腰を曲げた姿勢で歩いていました。

すれ違った後、麓に下りてくるまで何度も何度もサイドミラーを確認しました。

あとになって冷静に考えてみると四国八十八ヶ所巡りをしている遍路のお婆さんだったのかなとも思いましたが、それにしてもこんな時間にわざわざ根香寺みたいな山寺に行くもんでしょうか・・・?

僕は山から下りた後、麓にあるコンビニの駐車場で缶コーヒーを飲みながら、不思議な気持ちで五色台を見上げました。

 

おまけ

牛鬼の像にモザイクをかけたらなぜか卑猥な感じになったので写真載せておきます。

 

 

4 件のコメント

  • 根香寺「白い着物を着た女性」について
    夏になると出てくるのが・・・暴走族! これは暴走族が全盛期だったころの実話です。ある暴走族が五色台を数十台で暴走していました。まだ峠を攻める者も少なく、珍しく山に爆音が響きます。族は集会なのか休憩なのか根香寺にたむろして騒いでいました。族がふと階段の上の本堂を見上げると「白い着物を着た女性」がこちらを見ています。ただ、ただ驚いた族たちは逃げ去り、後に根香寺「白い着物を着た女性」の噂が飛び交ったと言うことです。
    この実話には続きがありまして、住職のお母さんが本堂の奥で寝ていたところ、夜中のあまりにもの騒がしさに寝間着(白い)のまま階段の上で覗いて見たのが実話です。  

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